暗記と丸暗記の違い

 私たちの塾のコンセプトはずばり


    「脱丸暗記」


 私は丸暗記による勉強には反対です。丸暗記の勉強法に対してはネガティブな意見を持っています。しかし、暗記は必要だと考えています。


 では暗記と丸暗記は何が違うのか。

 辞書的な解釈でいうとそれほど違いはありません。(厳密には辞書によって解釈が様々であるため辞書的な定義をここに記すのが困難です。)ですが、私は明確にこの2つを使い分けます。厳密な言葉の定義からすると誤っていますが、私は


暗記 :(理解を伴い必要な情報を)記憶すること

丸暗記:(書いてあるものを理解を伴わずただ単純に)記憶すること、暗唱できるようになること


という定義づけをしています。あくまで私独自の定義づけです。この定義を前提に話を進めます。


 暗記と丸暗記の絶対的な違いは「理解」の有無です。多くの人間の記憶力には限界があります。すべてを記憶することができるのはごく一部の天才だけでしょう。ただ、その天才的な能力は受験レベルの勉強には必要ありません。記憶力が乏しいのであれば覚える量を減らせばいいのです。丸暗記から理解を伴う暗記へと移行すれば良いのです。

 ではどうすればいいのか。具体的に最も説明しやすいのは数学です。例えば数学の公式について考えてみましょう。


 台形の面積の公式「{(上底+下底)×高さ}/2」


 この公式を記憶していれば素早く解を求められるかもしれません。

 しかし、果たしてこれは新規の知識として丸暗記する必要のあることなのか、ということについて考えてみてほしいのです。台形を「三角形が2個つながったもの」として計算する考え方さえ体験できればこれは丸暗記の必要などなく、新たな知識を必要とせず計算できるのです。考え方を学ぶ、これは丸暗記とは全く逆の考え方です。新しいものに出会ったときに、これは何だろう?どういうことだろう?をまず考える。それを既存の知識を生かしたうえで、さらに必要な考え方があればそれを理解して覚える。

 どちらが楽ですか?教科書に公式が出てくるたびに呪文のように耳慣れない言葉を使った公式を暗記して計算をするか、それとも既にある知識と関連付けて既存の知識を生かして覚えることを減らしたうえで計算をするか。


 私は圧倒的に後者を推します。理由はシンプル、そちらの方が簡単だから。いろいろな公式を覚えることを否定しているのではありません。公式を公式として丸暗記することを否定しているのです。そもそも(上底)とか(下底)とか分かりづらくありませんか?そんなところから疑問を投げかけたいのです。


 私の今までの経験からも、丸暗記を軸にした勉強をしている子供はとても多くいました。勉強ってこういうもの、という概念すら変わるかもしれません。今の勉強方法、成績に不安がなく勉強を楽しむことができているのであれば勉強方法を変える必要はありません。しかし、今の状態ではダメだ、と漠然とでも感じているのであればこの記事をきっかけに変化があるとうれしいです。


 また、具体的に授業として体感したい、と感じていただけたのならば無料体験授業を一度受講していただきたいと思います。

はっとり塾

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