英単語の覚え方（語呂合わせ）について

　英語では単語を覚える、という過程を省くことはできません。ただ、この英単語を覚えるのが実はすごく大変です。そのため、多くの人が様々な工夫をしながら覚えていると思いますが、その中で「語呂合わせ」を使って英単語を覚えている人に向けた記事を書きたいと思います。

　今は、Youtubeなどでも様々な教育用のコンテンツが並んでおり、その中でも英語のコンテンツの中で英単語を覚えるための語呂合わせの投稿も数多く上がっています。面白い語呂合わせや、複雑なスペルもローマ字読みで語呂良く覚えられそうに感じられます。

　ただ、私個人の意見としてはなるべく語呂合わせで覚えるのはやめてほしい、と思います。理由は「正しい発音」が身につかないからです。

　語呂合わせの多くは英語としての単語の発音ではなく、単にローマ字読みして覚えやすくする、という形式になっています。英単語は発音がとても重要です。それはリスニング対策としてはもちろんですが、ある程度学習が進み英語の発音の傾向をつかむことができれば、音を聞いただけでスペルがイメージできるようになるからです。

　特に１年生の初めの方は"friend"を「フリエンド」と覚えてみたりする方も少なくないと思います。ただ、膨大な量の英単語をすべてローマ字読みで覚えるのではなく、きちんとした発音で一つずつ覚えていけば徐々に覚えることが簡単になっていきます。

　文部科学省の教育指導要領では、中学英語ですら必要語数は約1,200語です。1,200もの単語をすべて語呂で覚えるよりも最初のうちは苦労しますが、正しい発音できちんと覚えたほうがいいと思いませんか。

　まして高校英語は単語量が膨大になります。それを語呂合わせで覚えるのは非常にもったいない気がします。

　英語の実用性、という面からは当然ですが、単に受験用のテスト英語として見てもやはり非効率だと思います。

　英語が苦手で単語を語呂合わせで覚えてしまっている方は、今日からきちんと正しい発音で読み書きを練習する習慣をつけてほしいと思います。

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