【選挙】ドント式とは??

 昨日の記事の中で比例代表の計算方法として「ドント式」が採用されている、と紹介しました。

 比例代表制の選挙では、政党の得票数に応じて各政党に議席が配分されますが、どのような配分をするか、というのがこのドント式によって計算されているのです。

 ここで実際の計算方法について学んでみましょう。
 ここに比例代表制による選挙を採用している1つの国があります。そして、そこにはサル党、イヌ党、キジ党の3つの政党があるとします。国会全体の議席数は10です。この10という議席数を3つの政党で争うわけです。

 今回の選挙ではサル党が300票、イヌ党が250票、キジ党が50票獲得しました。この場合の各政党の議席数を計算するために次のような表を作成します。
各政党の獲得票数を上のように÷1、÷2・・・と計算していきます。すると上の表ができあがります。上の表で大きい数字から順番に印をつけると、
このようになります。上の表の赤い印のついた数だけ各政党は議席数を獲得するわけです。つまり、サル党が6議席、イヌ党が5議席数、キジ党が1議席です。

 しかし、ちょっと待ってください。議席数は10しかないのに、これだと12議席になっています。これはおかしいですね。

 よく見ると、⑩の数字が3つの政党についています。偶然、サル党もイヌ党もキジ党も50票で並んでいます。

 こういった場合はくじ引きで決まります。くじ引きの結果、サル党が⑩の議席を獲得したとすると、最終的な議席数は


サル党:6議席
イヌ党:1議席
キジ党:0議席


となります。
理解できたでしょうか?
端的にいうと、各政党の獲得票数を自然数で割っていきます。その商の値の大きいところから順に決定していく、ということです。


参考になりましたでしょうか。
このようにして比例代表の計算はされているんですよ。

少しでも興味を持っていただけると幸いです。

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