【選挙制度】参議院選挙について

 先日の参議院選挙の結果が大きな話題となっています。振興政党が議席を獲得したことにより様々な意見がテレビや新聞で活発に報じられています。 

 賛否はともかくとして、今回は参議院選挙の選挙制度について紹介したいと思います。

 そもそも日本の国会は二院制という制度をとっており、衆議院と参議院の2つの院があります。

 そのうち参議院の選挙では小選挙区制と比例代表制が採用されています。

 小選挙区制とは、エリア(選挙区)を決めてそのエリアで1人だけが当選する、という制度です。
 イメージ的には小学校のクラスの学級委員長を決めるようなイメージです。1つのクラス(選挙区)に1人の学級委員長が当選する。
 これが小選挙区制です。つまり、立候補した個人を見て、個人に対して投票する制度となります。

 次に、比例代表制についてですが、これは政党という団体に対する投票です。
 政党とは、政治に対する考え(政策)を共有する人たちが作ったチームのようなものです。
選挙の際に政党に投票し、得票数の多い政党からドント式、という方法で(ドント式については別記事で説明)議席を獲得していきます。議席、とは何人の人がその政党から当選できるか、という数です。すなわち、議席の獲得数=政党としての当選者数、ということになります。政党は選挙の際に比例名簿、という名簿を作成します。そして、その名簿に載っている候補者の中から当選者が決まる、ということです。

ちなみに衆議院選挙は小選挙区比例代表並立制が採用されています。参院選は小選挙区と比例代表が独立しています。参院選では、小選挙区で候補者になった者は、比例代表の名簿に載ることができず、いわゆる復活当選(小選挙区で落選したが、比例代表で当選すること。衆院選では制度的にあり得る)ができません。


非常にざっくりとした制度だけの説明ですが、複雑に見えますよね。実際はそれほど複雑ではありません。

ただ、自分の投票がどのような影響を与えるのか、というのをしっかり理解した上で、きちんと政策を理解して選挙を考えるきっかけになってほしいなあと思います。

時間を見つけて、選挙については取り上げていきたいと思います。

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