学校の授業と塾の授業の意味
今回は塾の授業の存在意義について少し考えてみたいと思います。
そもそも、日本では小学校・中学校は義務教育であり、だれでも学校の授業を受けることができます。子供たちは、月曜日から金曜日まで毎日学校で5~6時間の授業を受け、たくさん勉強しています。そして、中学生であればさらに部活動を行い、ヘロヘロになった体にムチを打って塾に通うわけです。その塾での授業が意味のないものであってはいけません。高い授業料と貴重な授業料の対価として授業を受けているので、それに見合った「何か」を提供できる授業でなければなりません。
では、その「何か」とはなんでしょうか。誰でも簡単に成績の上がるようになる授業でしょうか。はたまた、どんな内容でも簡単に覚えられるようになる記憶術でしょうか。
私の考えは違います。もちろん、授業をするうえで、自分が解くことのできる問題に対して数段階上の理解はもっている必要はありますし、分かりやすい授業を提供しなくてはいけません。
しかし、成績アップを目標としている生徒に対しては明確にもう一つ確実に提供しなければいけないものがあります。それは自宅学習の習慣づけです。これを忘れてはいけません。
なぜか。
例えば、週1回で90分の授業を受けている生徒がいるとします。仮にその授業を行っている先生がものすごくわかりやすい授業を実施し、その際に生徒も納得することができたとします。しかし、生徒は塾に来て授業を受けている間は一生懸命授業を聞き、勉強をしていますが、自宅では一切学習しません。
こういうパターンについて考えます。(よくある事例だと思います。)果たして、これで成績は満足するものがとれるのか、、、?答えは否です。
ごく一部の天才を除いて、内容が分かったとしても1週間まるまる空いてしまえば徐々に内容を忘れてしまいます。では、せっかく授業で理解した内容を定着させ、自分の実力とするためにはなにが必要か。それは自宅学習による復習の時間です。これがなければ毎回の授業が充実していたとしても成績は頭打ちになることが容易に予想されます。
必ず、一人で勉強する時間は必要です。そのためのツールの一つとして塾が存在します。今、塾に通われている生徒で、成績に悩んでいる方がいらっしゃいましたら、自宅での学習について見直してみてください。どんなことを考えながら、どんな科目をやるのか、ということについて自分で考えて学習してください。
勉強に簡単な近道はないと思います。しいて言うのであれば「やらされる勉強」から「自発的に学習する」ことが最大の近道であると思います。
ぜひ、自宅学習の重要性について認識していただき、今後の参考にしていただきたいと思います。長文読んていただきありがとうございました。
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