まとめてたくさん?こまめに少しずつ?
学習スタイルについて、大きく分けて2つに分かれると思います。
①気分が乗ったときにまとめてたくさん(ダラダラ勉強法)
②気分にかかわらずこまめに少しずつ(コツコツ勉強法)
どちらが正しいかはわかりません。個人差はもちろんあると思います。
ただ、私なりの考え方を以下で紹介します。
勉強が苦手な人ほど②(コツコツ勉強法)を勧めます。
理由は大きく3つあります。
1つ目は、集中力には限界があるから。
テスト前になると、「おれ昨日5時間勉強したー」とかいう話をしている子もいると思います。ただ、その5時間、果たしてどの程度の濃度の5時間でしょうか。
想像してみてください。平日の学校の授業が50分×6コマ=5時間だったとしましょう。学校の授業を1日中、すべての時間集中できていますか。
同じ時間数の勉強をするとして、1日にまとめて5時間勉強するのと、5日間で1時間ずつ勉強するのとでは、どちらが知識をより吸収できるかは想像に難くないと思います。
もちろん、なかには驚異的な集中力を発揮する子もいますので全員に当てはまるとは思いませんが、集中力によほどの自信がある子でなければ②(コツコツ勉強法)の方が効果のある時間を過ごせそうだと思いませんか。
2つ目は、気分が乗ったときには、「時すでに遅し」が多いから。
そもそも勉強が好きな子はほぼ毎日、自発的に勉強すると思います。①の勉強法を実践している子は勉強が嫌いな子ではないでしょうか。勉強の嫌いな子が、勉強しよう!と思うときとは、テストが迫っている等、具体的な必要性が生じたときが多いのです。そんな中での勉強は、必然的に丸暗記が中心の勉強になっていきます。丸暗記で覚えたものは知識として定着しづらく、忘れやすいのでテストが終わればきれいさっぱり忘れてしまいます。
だから、②(コツコツ勉強法)を勧めるのです。1日まずは1時間から始めましょう。1日60分という時間を作れない子供はほとんどいないはずです。テレビを30分我慢して、スマホを30分我慢してください。60分の時間ができます。あとは、1日の流れの中に当然のように1時間だけ勉強の時間を作ってください。歯磨きやお風呂のように、「当然にするもの」として1日の流れの中に組み込んでください。その日に学んだことや、不安のある単元を1時間だけ勉強するのです。集中すればあっという間に時間は過ぎます。時間が足りなければその時初めて延長すればいいのです。そうして少しずつ積み重ねた知識は丸暗記に比べて定着しやすく、忘れづらくなります。
必要に駆られた時にだけ焦って何時間も勉強し、その成果もすぐに忘れてしまう勉強ではなく、毎日少しずつでもコツコツ勉強した方が力になると思いませんか?
3つ目の理由は、トータルの勉強時間数です。
定期テストを例にとって考えてみましょう。4月1日に入学して5月15日から定期テストがあるとしましょう。
①(ダラダラ勉強法)を実践するA君はテストの1週間前から毎日5時間の勉強を始めました。すると、勉強時間の合計は
5(時間)×7(日)=35(時間)
となります。
②(コツコツ勉強法)を実践するB君は4月の入学から1日1時間の勉強をしています。すると、勉強時間の合計は
1(時間)×45(日)=45(時間)
となります。
これが、学期ごと、1年間、3年間、と積み重なるにつれて、その差は膨大なものになっていきます。単純に、勉強時間、という観点から見ても②(コツコツ勉強法)を勧める理由が分かってもらえるかと思います。
最初にも書いたとおり、個人差があるのであくまで私の考えですが、上記の理由から②(コツコツ勉強法)をおすすめします。ごちゃごちゃといろいろ書きましたが、5時間も勉強しよう!って思うよりも1時間勉強しよう!の方が頑張れるでしょ?っていうシンプルな考えが一番です。また、他の記事で書きますが、結局何時間やっても、無駄な勉強もあります。個人的には、頭を使って勉強として有意義に使える時間はそんなに長くはない、と感じています。学生生活は勉強のほかにもたくさんやらなければならないことがたくさんありますし、何よりも楽しまなければいけません。
1日のうち、何時間も何時間も嫌いな勉強に充てるのではなく、少しずつコツコツと勉強して、その他の時間は思いっきり楽しむために使ってほしいと思うのです。その方がメリハリがついて、勉強も頑張れるはずです。
自分なりの最適な勉強法を見つけて有意義な学生生活が送れるように、参考にしてみてはいかがでしょうか。
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