現代文を読むときに気をつけていること

現代文とか楽勝じゃん、と思っている中学生の皆さん。高校生になるといきなり難易度はグッと上がります。

今回は私が現代文を読むときに意識していることをいくつか紹介していきたいと思います。苦手な人は意識してもらえると嬉しいです。

大きく分けると意識していることは3つです。

まず1つは、文章をなるべく短くスマートにする、ということです。
上の要点にもあるように、現代文は時間との戦いです。解答を書く際には何度も本文を読み返してゆっくり探しながら書いている時間はありません。とはいいつつも、一度読んだだけで本文を覚えられるわけもないので、適切な箇所を読み返しながら解答を作っていくのが一般的だと思います。
その際に、長い文章のなかから一つずつまた探す、ということではいくら時間があっても足りません。

ですから文章を短くする必要があるのです。
具体的な方法は細かく言えばたくさんありますが、私がまずやってほしいのが必ず印をつけながら読むということです。これは最初に本文を読む際に大事な主張、何度も出てくるキーワード、言い換えの用語など、文章を読解する上で重要だと思われる部分に線を引いたりしながら読むということです。

そうすれば問題を解く際に読み返す部分は線が引いてある部分だけでよくなるため時間が短縮できますし、要点整理がしやすくなります。

どこが大事かがわからない、という方。それでもいいです。まずは自分が大事そう、と思うところに線を引いてください。そして解説の説明で線を引かれている部分と自分の線を引いている部分を比べてください。

これをまずは定期的にやることが大切です。
とりあえず読む。印もなにもつけていない。正解だった、不正解だった、だけを確認するだけでは何の勉強にもなっていません。国語が苦手な人はまずは文に印をつけながら読むことをしてみてください。


2つ目のポイントは必ず出典があるので確認する、ということです。
これのメリットはその文章のテーマをいち早く知ることができるということです。なんの文章かわからないまま読むより、どんなことをテーマにした文章なのかを知っている方が文章を読む際のストレスは減ります。せっかくのヒントです。活用しない手はありませんよ。

3つ目は本を書く人の気持ちは知っておこう、ということです。
現代文の問題文はほとんどの場合が本や論文からの出典になります。筆者は膨大な労力、時間、お金をかけてわざわざ書いているんです。

つまり、そこまでして世間に伝えたい何かがある、ということです。
世間のメジャーな風潮にただ同意するだけの文章を書きたいと思って本を書く人はおそらく多くはありません。

だってそんなことしても、分かってるよと言われて終わりですもんね?

だからそうじゃない意見を発表したくて本を書くんだよ、ということをわかっておいてください。

これをわかっておくと筆者の立つ立場を見つけやすくなります。賛成派なのか反対派なのか、はたまた第3の意見の提示なのか。

とにかく筆者がなにを言いたいのか、ということを捉えるのが国語の最大のポイントです。それを見つけるヒントになるのが今言った前提の話です。意識してみてくださいね。


そして最後はポイントというより普段の勉強方法についてです。
これは今挙げた3つのポイントを踏まえた上で、学校でみんなで読んだ文章以外が問題文になっている問題を定期的に解いてください、ということです。

そもそもみんなで一つの文章を定期テストのために読み方を覚える、という形では現代文の能力は一向にあがりません。
初めて読んだ文について読み解くことができるようにならなければ意味がないのです。
ですから、きっちりと解説まで読み、どのような解釈で解答が作られているかを確認する、という勉強をして欲しいなあと思います。
現代文はノー勉の科目などでは決してありませんよ。むしろ英語と同じように早めから繰り返し対策の必要な科目です。

手抜きをせずにきちんと毎回意識してあげて欲しいと思います。

以上、私が現代文を読んでいるときに意識していることシリーズでした。


参考になれば幸いです。


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