[経済]ミクロ経済とマクロ経済ってなに?

今日は経済学についての入口として、ミクロ経済とマクロ経済の違いについてお話しします。
名前なんてくらいは聞いたことあるけど、なにが違うか分からない、という方もいると思いますので、ぜひ読んでみてください。


上の図にあるようにミクロ、マクロとはそれぞれ小さい、大きいという意味です。

ミクロ経済は小さなところに着目し、そこから大きなところを推定する。
マクロ経済は大きな流れをつかむことによって、小さな経済行動を推定する。

こんなイメージです。

ミクロ経済とマクロ経済は異なる対象を勉強する学問、というわけではありません。
同じ物事であっても、ミクロ的な視点でみたり(小さな対象に焦点を当てて見る)、マクロ的な視点でみる(大きな対象に焦点を当てて見る)ということです。

これでもイメージが湧きづらいと思うので下図の需要曲線と供給曲線をミクロ的な視点で見た場合どうなるか、マクロ的な視点で見た場合どうなるか、というのを考えてみましょう。(需要曲線と供給曲線の見方はこちらの記事で紹介しています。)
[マクロ経済]
マクロ経済では縦軸は市場価格、横軸は企業・消費者の数だと考えてください。

需要曲線は市場価格が高いほど購入したい、と考える人の量が少なく、価格が低くなるにつれ購入したい人の量が増えていきます。

このように市場に参加する人の量と価格から最適な価格を推定するのがマクロ経済です。

[ミクロ経済]
ミクロ経済では個人に着目します。
縦軸は同じく市場の価格、横軸は個人が購入する量、作る量だと考えてください。

需要曲線はある一人の消費者の購買意欲を示しています。この青い線は自分がどうしても必要な物を購入するときの気持ちだと考えてください。

価格が高い場合、どうしても必要だから一応買うには買いますが、必要最小限の量しか購入しませんよね?買いだめするには高すぎます。

しかし、値段が下がるにつれ、いつまた高くなるかわからないし、必要なものだからたくさん買おう、という気持ちになります。

一方、供給曲線は一企業の気持ちになって考えてみてください。物を一生懸命作って売る側の気持ちとしては、頑張って作ったものは高く売りたいですよね。高く売れるものを作りたい、と考えます。
例えばキャベツを作る場合、もし頑張ってつくっても1つ10円でしか売れないのなら、その商品をたくさん作ろうとは思いませんよね。でも1つ10,000円で売れるならたくさんキャベツを作ろう、と考えますよね。

これがミクロ的な見方です。


経済学の目的のひとつとして、今後の経済の状況を予測する、という目的があります。

その予測のためには情報が必要です。
その情報を得る際に、どこに着目して今後の経済を予測し、作戦を作るのか、というのがミクロ経済とマクロ経済の違いです。

すごくざっくりとしたイメージの話ですが、経済学部ってどんな勉強をするの?と思っている方に少しでも役に立てば嬉しいです。

なにか疑問があればぜひご質問ください。


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