【経済】トレード・オフの関係を理解しよう
歴代最長の内閣も終わりを迎えて新しい政策も聞こえてくるようになってきました。
そんな中で、「減税しろ」「携帯料金を安くしろ」など、いろいろと安くしてほしいものはたくさんありますよね。
ただ、あれもこれも全部安くしましょうというのは当然無理ですが、あるものを安くすると他のものにしわ寄せがいきますよ、という経済学の理論を今日は一つ紹介したいと思います。
トレード・オフ。あまり耳なじみのない言葉かもしれませんが、経済学においては無視することのできない用語の一つです。英語では「trade-off」と表記し、直訳では「代償」などと訳すことができます。
では、トレード・オフの関係にあるものを実際に紹介していきます。
身近な例でいくと、時給制のアルバイトの場合の時間とお金の関係です。
例えば、時給制のアルバイトをしている大学生A君がいます。A君は友達とたくさん遊びたいですが、アルバイトをしないと好きな服を買ったり、友達と遊ぶお金がありませんのでアルバイトをします。
このとき、アルバイトをたくさんすればお金はたくさん手に入りますが、友達と遊ぶ時間は減ってしまいます。また、逆に友達とずっと遊んでいてはアルバイトをする時間がありませんので好きな服を買ったりするお金を手に入れることができません。
このように片方を手に入れようと思うと、片方をあきらめなければならない関係、これを「トレード・オフ」の関係といいます。A君の例でいうと時間とお金がトレード・オフの関係になっていましたね。
「あちらが立てばこちらが立たぬ」という状況というと理解しやすいでしょうか。
一つの税金を安くしたり、ある業種の料金を下げたりすることで一見すると私たちの生活は楽になるように感じます。しかし、必ず我々の気づいていない所で必ずこっそりと値上げされていくものがあるでしょう。それらをしっかりと注視したうえでいろいろな判断をしていきたいですね。
メリットだけの政策というのは基本的にはありません。経済に関するほとんどの事象はトレード・オフの関係になっています。しわ寄せの方にもきちんと注目していくとニュースがもう少し深く読めるようになるかもしれません。
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